getback - バックアップファイルの回収

本ページは 2008-04-01 更新されました

vps サーバーの管理者は、バックアップディスクとバックアップテープからの、ファイルの回収を指示することができます。
バックアップファイルの回収コマンドは getback です。

注意: ご提供するバックアップシステムは冗長性の高い優れたシステムです。
これによって、システムの誤作動や、ユーザーの誤操作によるデータの喪失を防ぐことができます。
しかし、ローカルな環境でのデータバックアップを同時に行っていただくよう強くお願いします。

vps サーバーに SSH でログインし su で root になります。
SSH プロンプトから以下の様に getback コマンドを実行します。

# getback file-name(s)

上記の file-name(s) には、ファイル名あるいはスペース区切りで複数のファイル名を記述します。
ディレクトリ名を記述することもできます。
getback はバックアップ領域を検索し、バックアップディスクとバックアップテープに存在するすべてを表示します。

Online からの回収

online (disk) のバックアップデータの回収を指示すると、データは直ちに回収されます。
/RESTORE-online/backup というディレクトリが作成され、その中に、本来の絶対パス名で保存されます。
例えば、getback sendmail.cf を実行し、online (disk) の回収を指示した場合は、/RESTORE-online/backup/etc/mail/sendmail.cf として保存されます。
Tape からの回収

Tape からの回収の場合は、回収作業に、データセンタスタッフの人手が介在し、費用が発生します。
そのため、コマンドラインで、Tape からの回収を指示された場合は、費用のお振込みを待っての作業となり、回収までに、最短 2 営業日を要します。
作業の確認と費用のご請求は、メールで行います。

注意: Tape からの回収の場合は、費用が発生します。
費用については回収手数料を参照ください。
Online からの回収の場合は、費用発生はありません。

回収の実際

もし、/www/htdocs/index.html ファイルの全バックアップを調べたい場合は、コマンドプロンプトから以下のように getback コマンドを実行します。

# getback /www/htdocs/index.html

(1) Online

           3675  22 Nov 2002  



(2) 22 May 2003, on tape (fee required)

           3675  22 Nov 2002  /usr/local/apache/htdocs/index.html



(3) 15 May 2003, on tape (fee required)

           3675  22 Nov 2002  /usr/local/apache/htdocs/index.html



Select a backup to restore: (0 or ^C for none):

1 を入力すれば、Online からの回収が、直ちに実行されます。
2,3 は Tape からの回収指示となります。
0 または Ctrl + c で getback モードから抜けられます。

以下のように、複数のファイルを同時に調査することもできます。
以下は /var/mail/rus ファイルと /var/mail/dave ファイルを同時に調査指示した例です。

# getback /var/mail/rus /var/mail/dave

 1) Online

        23028   15 Jan 2003

        28444   17 Jan 2003

 

 2) 16 Jan 2003, on tape (fee required)

        23028   15 Jan 2003     /var/mail/rus

        7251    16 Jan 2003     /var/mail/dave



 3) 5 Jan 2003, on tape (fee required)

        23028   5 Jan 2003     /var/mail/rus

        7251    4 Jan 2003     /var/mail/dave



Select a backup to restore: (0 or ^C for none):

ディレクトリ単位での調査指示も可能です。
その場合は、対象となるディレクトリを、以下のようにフルパスで指定します。

# getback /www/htdocs/

(1) Online

    403439  26 Aug 2005   (Directory)

	

(2) 29 Sep 2005, on tape (fee required)

    403439 26 Aug 2005 /usr/local/apache/htdocs/ (Directory)

	

(3) 22 Sep 2005, on tape (fee required)

    403439 26 Aug 2005 /usr/local/apache/htdocs/ (Directory)

	

(4) 15 Sep 2005, on tape (fee required)

    403439 26 Aug 2005 /usr/local/apache/htdocs/ (Directory)

	

Select a backup to restore: (0 or ^C for none):

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