Quotachecker

メール権限ユーザーの容量が不足した場合、外部から届いたメールは /var/spool/mqueue に一旦 Q されます。Q されたメールは成功するまで繰り返し繰り返し内部メール処理として、ユーザーのメールボックスへ転送されます。この転送プロセスが多くなるとサーバーのパフォーマンスを低下させます。
また、spamassassin によるスパムフィルタリングを行っているメール権限ユーザーで容量が不足した場合、spamassassin のフィルタリングが遅くなります。
こうしたサーバーのパフォーマンス低下を引き起こさないためにメール権限ユーザーの容量の状態を正しく掌握することが、サーバー管理者に求められます。

Quotachecker はこうした目的に最適のツールです。Quotachecker は容量制限の設定されたユーザーのディスク使用量を毎日、自動的にチェックします。インストール時にチェックの閾値を設定します。例えば、閾値を 70% に設定した場合、容量制限の 70% を超えてディスクを使用しているユーザーの利用状況が、サーバー管理者にメールで通知されます。

インストール

インストール中に以下の値を入力する必要がありますので、予め、決めておいて下さい。

• 閾値                      容量制限の閾値 % を超えた場合チェックの対象となります。
• 通知メールアドレス   結果を通知するメールアドレス。
• 繰り返し通知回数    通知を繰り返す回数。

SSH にログインし、root 権限で以下のコマンドを実行してください。

# vinstall quotachecker

決めておいた、値を入力します。

installing quotachecker

Starting installation for System Quota Checker

At which percentage would you like to be notified? [97]: 閾値

Please enter the email address you would like to notify []: 通知メールアドレス

What is the maximum times you would like to be notified

on an account when it goes over quota? [3]: 繰り返し通知回数

Remember that all these values can be adjusted in /etc/quotachecker.conf.

Creating a cronjob to run once a day.

Installation Complete.

設定条件の変更

以下の設定ファイルを直接編集することで、インストール時に設定した条件を変更できます。

/etc/quotachecker.conf

cron 条件の変更

cron は以下のファイルで設定されています。

/etc/crontab

以下の部分を直接編集することで、cron 条件を変更できます。

#################QUOTACHECKER-START###################

0 0 * * *       root    /usr/local/bin/quotachecker.pl >/dev/null 2>&1

#################QUOTACHECKER-END#####################

カスタマイズ

Quotachecker は perl スクリプトです。以下のファイルがスクリプト本体です。通知メールの内容、複数のアドレスへの通知等のカスタマイズが可能です。

/usr/local/bin/quotachecker.pl

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