access ファイルで Spam 防止

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access ファイルを使えば、着信メールを送信者のイーメールアドレスやドメイン名で判別し、着信の可否を決めることができます。例えば、access ファイルで、以下のことができます。

特定のユーザ、ドメイン、IPアドレスおよびネットワークからのイーメールの受け取りを拒絶する。
拒絶するイーメールの送信者に返すメッセージのメッセージを指定（あるいは sendmail のデフォルトを使用）する。
そのドメインの特定のユーザからのイーメールだけは受理し、他のすべての送信者からのイーメールを拒絶する。
特定のユーザへ送られた電子メールを拒絶する。

access ファイルには他にも多くの機能があり、それについては /etc/mail/README ファイルに記載されています。

access ファイルは、Virtual サーバー v2 の sendmail 設定に組込み済みです。しかし、実際の利用にあたっては、/etc/mail ディレクトリーに access.db ファイルが作成されていなければまりません。

access.db ファイル作成の最初のステップは、/etc/mail ディレクトリーに access の名前でテキストファイルを作ることです。このファイルには、判定の対象となるイーメールアドレスあるいはドメイン名が規則に従って記載されていなければなりません。詳細は、/etc/mail/README に記載されていますが、以下の最も使用頻度の高い指定に付いての説明も参考にしてください。

OK

例えば、ドメイン解決ができないような、他の有効なルールが拒絶するケースでもメールを「受取り」ます。「リレー」(relay) はしませんが、Virtual サーバー上の受信者向けのメールを「受取り」ます。言い換えると、OK は RELAY よりも範囲の狭い許容です。

RELAY

指定されたドメイン名のメールを「受取り」、または、指定されたドメイン名からのメールを Virtual サーバーの SMTP で「リレー」します。RELAY はまた、暗黙の OK として機能し、前項のように、他のルールに優越します。

REJECT

指定された送信者、受信者を、一般のメッセージ付きで拒絶します。

ERROR:### "any text"

ERROR:### は RFC 821 のエラーコードに対応させてください。"any text" はコマンドに返すメッセージです。このメッセージは、思わぬ結果を引き起こさないよう、必ず "" の中に入れてください。そうしないと、例えば、スペースは sendmail によって削除されるでしょう。

以下は、指定可能な複数の形式を含んだ access ファイルの例です。

cyberspammer.com        ERROR:550 "We don't accept mail from spammers"

okay.cyberspammer.com   OK

sendmail.org            RELAY

128.32                  RELAY

IPv6:1:2:3:4:5:6:7      RELAY

[127.0.0.3]             OK

[IPv6:1:2:3:4:5:6:7:8]  OK

/etc/mail/access ファイルを作成後、 sendmail が読める .db ファイルに変換してやる必要があります。root で、以下のコマンドを実行してください。

# makemap hash /etc/mail/access < /etc/mail/access

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