メイリングリストツール Mailman

Mailman を使うと、メーリングリストの管理が Web 上で簡単に行えます。Mailman は Python で書かれています。（セキュリティー部分は C 言語）Mailman は以下の機能をサポートしています。

• 承認済みリストを含む様々なリストに対応

• Web 上での、リストの条件設定・承認・ユーザー管理を含むほとんどの管理作業

• 拡張設定による高度な返信処理設定

• 返信アドレスの自動無効化（無効・脱会）

• Web 上での、参加・脱会手続きを含むユーザー設定管理

• 選択方式で簡便な設定ファイルの編集

• メール送信、テキスト形式のダイジェスト、MIME 形式のダイジェスト

• メッセージの書庫化とインタネット検索

• 高度な SPAM フィルターと自動返信

• 日本語を含む多言語に対応

インストール

SSH でサーバーにログインし、su で root になり、以下コマンドを実行します。

# vinstall mailman

vinstall の過程でデフォルトのメーリングリストを運営する管理者のメールアドレスと mailman のパスワードの入力を求められます。
詳しくは、vinstall のログを参照ください。

Mailman 実行前の設定方法の詳細に付いては、インストール後 /usr/local/share/doc/mailman/INSTALL 及び /usr/local/share/doc/mailman/FreeBSD-post-install-notes ファイルをお読みください。

Apache の設定ファイル /usr/local/apache/conf/httpd.conf に以下が追加されていることを確認ください。追加されていない場合は、以下をファイルの最後に追加し、Apache を再起動してください。

## <===MAILMAN:mailman-2.1.8 start===>

## User changes (other than commenting out lines within this block)

## should be placed before or after this block. Any user changes made

## within this block may be lost when mailman-2.1.8 is removed or upgraded.



ScriptAlias /mailman/   "/usr/local/mailman/cgi-bin/"



## <===MAILMAN:mailman-2.1.8 end===>

/etc/mail/aliases ファイルに以下が追加されていることを確認ください。追加されていない場合は、以下を追加します。手動で追加した場合は、newaliases コマンドの実行を忘れないでください。

#################MAILMAN-START#################

mailman:              "|/usr/local/mailman/mail/mailman post mailman"

mailman-admin:        "|/usr/local/mailman/mail/mailman admin mailman"

mailman-bounces:      "|/usr/local/mailman/mail/mailman bounces mailman"

mailman-confirm:      "|/usr/local/mailman/mail/mailman confirm mailman"

mailman-join:         "|/usr/local/mailman/mail/mailman join mailman"

mailman-leave:        "|/usr/local/mailman/mail/mailman leave mailman"

mailman-owner:        "|/usr/local/mailman/mail/mailman owner mailman"

mailman-request:      "|/usr/local/mailman/mail/mailman request mailman"

mailman-subscribe:    "|/usr/local/mailman/mail/mailman subscribe mailman"

mailman-unsubscribe:  "|/usr/local/mailman/mail/mailman unsubscribe mailman"

#################MAILMAN-END#################

画像ファイルをコピーします。

# cp /usr/local/mailman/icons/*.{jpg,png} /usr/local/apache/icons

# cp /usr/local/www/icons/powerlogo.gif /usr/local/apache/icons

vinstall 過程で設定した管理者のパスワードを変更したい場合は以下 mmsitepass を実行します。

# /usr/local/mailman/bin/mmsitepass NEW-PASSWORD

Mailman は名リングリストの管理のために、複数の cron を使っています。こうした cron は Mailman をインストールした時点でデフォルトで crontab に追加されます。しかし、既に cron を設定している場合は、Mailman の cronjob を既存の cron ファイルに追加した方が良いでしょう。これは、Mailman の cronjob をコピーすることで可能です。Mailman の cronjob は以下のファイルに記載されています。

/usr/local/mailman/cron/crontab.in

mailman 権限で cron を実行する場合は以下のようにします。デフォルトでは既に起動しています。

# crontab -u mailman /usr/local/mailman/cron/crontab.in

mailman 権限で cron が起動しているかどうかは以下のコマンドで確認できます。

# crontab -u mailman -l

起動していない場合は以下のように表示されます。

crontab: no crontab for mailman

既存の cron ファイルに追加した場合は以下のコマンドを実行し mailman の cron を停止してください。

# crontab -u mailman -r

remove crontab for mailman? yes

以下のコマンドで mailman が起動できます。

# /usr/local/mailman/bin/mailmanctl start

インストールが完了すると vinstall の過程でデフォルトのメーリングリストを運営する管理者のメールアドレスとして指定したアドレスにセットアップ情報が送られます。

メーリングリスト作成

メーリングリスト作成は以下手順で行います。

1. コマンドプロンプトから # /usr/local/mailman/bin/newlist を入力します。

   1. listname@MY-DOMAIN.NAME の様なメールアドレス形式のメーリングリスト名を入力します。

   2. メーリングリスト管理者のメールアドレスを入力します。

   3. このメーリングリストのパスワードを入力します。

   
   

2. newlist コマンドは /etc/mail/aliases ファイルに追加しなければならない E-Mail Aliase のリストを作成します。Mailman を実際に使い始める前に、このリストを E-Mail Aliase に追加してください。メーリングリスト管理者のメールアドレスに、どのように新しいメールリストにアクセスするかを説明したメールが届きます。

3. Web ブラウザから以下の URL にアクセスし、メーリングリストの管理ができます。

   http://IP_address/mailman/admin/

   Mailman の画面が表示されます。

4. 設定したいメーリングリストをクリックします。

5. 入力フォームに上記 1-c で設定したパスワードを入力し、Let Me In をクリックします。選択したメーリングリストの設定画面（General Options）が表示されます。

VirtualHost での Mailman の利用

詳細情報

以下を参照ください。

日本語 Mailman ホームページ

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