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Apache webサーバーと Sendmail:複数ドメイン運用の仕組み

SPEEDEXのVPS(仮想専用サーバー)上では、Apache Web サーバーの「Virtual Host」という機能と、メールシステムsendmailの「localhost」という指定と「Virtual user table」というマッピングが使えるため、複数ドメイン(マルチドメイン)の運用が可能です。

Apache Web サーバーの「Virtual Host」

SPEEDEX VPS(仮想専用サーバー)上の Apache は、VPS で最高のパフォーマンスを出せるようなカスタマイズが行われています。
パフォーマンス増強には、HTTPリクエストのより効率的な取り扱い、プロセス・ローディング・プロテクトの改善、エラー回復機能の改良、が含まれています。
その結果、SPEEDEX VPS(仮想専用サーバー)のパフォーマンスは非常に優れたものとなっています。

◆SPEEDEX VPS の HTTP サービス3つの特徴

1) VirtualHost

VirtualHostは、SPEEDEXパートナー様の単一の VPS上で、多数のオリジナルドメインネーム(マルチドメイン)を開設できるようにする機能です。
Apache web server のVirtual Hostでは、SPEEDEXのVPS上で運用される複数ドメイン(マルチドメイン)の各ドメインごとにそれぞれの、コンテンツの位置(ディレクト リー)、cgi スクリプトの位置(ディレクトリー)、ログの位置、名称、形式などを指定できます。
ブラウザや検索エンジン等からの要求があると、Apache web serverは複数ドメイン(マルチドメイン)のうちのどのドメインに対しての要求かを判断し、上記Virtual Hostでの指定に対応した対応を行います。
例えば、www.sample.comのトップページの要求であれば、www.sample.comのVirtual HostのDocumentRootで指定されたディレクトリーのindex.htmlファイルを表示します。

2) Apacheモジュール

Apache では、必要な場合に必要な特定のモジュールを加えることで、機能強化が行えます。
標準モジュール以外に、アドオンソフトウエアをサポートするモジュールなどがインストール可能です。APXS(APache eXtenSion) ツールも利用可能です。
mod_php, mod_perl など代表的なモジュールはすでに用意されていますので、リンクするだけで利用可能です。
APXSでは、独自のdynamic shared object (DSO)モジュールをコンパイルしリンクすることもできます。

3) SSLとCA(ディジタル証明書)

セキュリティーサーバー(SSL)の利用が可能です。 CA(ディジタル証明書)は、取得済みのものをSPEEDEXで利用することも、SPEEDEXパートナー独自の物を利用することもできます。
>> サーバー証明書

◆SPEEDEX VPS 上で可能なHTTPの設定

以下の設定が可能です。

⇒任意のディレクトリーでの、サーバー・サイド・インクルード(SSI)の実行許可設定
⇒任意のディレクトリーでの、CGI の実行許可設定
⇒ウェブ・サーバー・ログ・フォーマットの変更
⇒ウェブ・サーバー・ログ・ファイルの更新
⇒パスワードによるアクセスコントロール
⇒MIME タイプ設定
⇒HTML 使用言語優先順位の設定

sendmail の仕組み

メールの場合は、到着したメールのドメイン名がlocalhostに登録されているかをメールシステムsendmailが判断します。
登録されているドメイン名の場合は、そのメールアドレスがVirtual user tableに指定されているかを調べます。
もし指定されていればそこで指定されたメールボックスにメールが送られます。
指定されていなければ@マークの前の部分に合致するメールボックスにメールが送られます。
例えば、info@sample.comの宛名のメールが到着した場合、localhostにsample.comドメインが登録されているかを調べ、登録されていれば、info@sample.comがVirtual user tableに指定されているかを調べます。
info@sample.com -> sample-infoのように指定されていれば、sample-infoメールボックスにメールが送られます。指定されていなければinfoメールボックスにメールが送られます。
この仕組みで、例えば、info, webmaster,orderのような各ドメインが必ず使いたいようなメールアドレスも矛盾なく利用できます。

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